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米国事業会社でのハッカソン体験記―― 目標に向かって相互に支援する企業文化に触れる #1

HAクラスターソフトウェア「LifeKeeper」を開発する米国事業会社 SIOS Technology Corp.は2024年7月、社内のエンジニアを対象としたハッカソンを開催しました。サイオステクノロジーから参加したエンジニアにハッカソンの概要や取り組んだテーマについて聞きました。

カルチャー2025年1月 8日

―― 今回参加したハッカソンの概要を教えてください。
佐藤:STCではハッカソンを、リモートワーク主体のエンジニアが一堂に会して交流を深めより良い信頼関係を構築すること、さらにパフォーマンスの高いチームを作り上げる「チームビルディング」を目的に開催しています。米国サウスカロライナ州コロンビアにあるSIOS Technology Corp.(以下、STC)の開発拠点で年に一度行われ、今年で3回目です。これまではSTCのエンジニアのみで行っていましたが、今回、初めて日本のサイオステクノロジーのエンジニアも参加することとなり、私と飯村さんが参加しました。

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サイオステクノロジー株式会社 BC&CSサービスライン 佐藤涼亮

飯村:ハッカソンは、「生成AIを使ったもの」という大きなテーマの下に、3日間かけて行われました。まず、初日の午前中は参加者がそれぞれ開発したいテーマのアイデアを出し合い、その中から各自参加したいテーマを選びます。ファシリテーターが調整しながら数チームが編成され、初日の午後から3日目の午前中にかけてそれぞれのプロジェクトに取り組み、3日目の午後に成果物を発表します。帰国の前日には社員同士の交流を深めるイベントが開催されました。

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サイオステクノロジー株式会社 BC&CSサービスライン 飯村海斗

―― それぞれどのようなテーマのチームに参加しましたか。
佐藤:私は、作成したコードがソフトウェア製品として正しく動作するかどうかを確認する、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)を活用した自動テストをテーマにしたチームに参加しました。チーム内でメンバーの役割を決め、互いのコードをレビューしながらプロトタイプの開発を進めました。
英語でのコミュニケーションは、よく聞き取れなかった面もありましたが、エンジニアの共通言語であるコードを書いて「あなたが言いたいことはこれ?」と見せ合うことで会話ができました。ただ、プログラムをビルドする間など待ち時間がしばしば生じます。作業がだいぶ軌道に乗ってきた2日目にはチームメイトから「チェスでもしない?」と提案があり、チェスをしながら作業を進める場面もありました。

飯村:私たちのグループのテーマは、生成AIを利用したコードレビューの仕組みでした。私のタスクは主に、GitHub関連のAI技術やサービスを組み合わせてコードレビューする方法を調査することでした。
英会話を学んでいたのでコミュニケーションは大丈夫だろうと思っていましたが、いざチームでの活動に入ると、テンポの速い会話に圧倒され、初めは蚊帳の外に置かれていました。けれども、そのような状況を打破しようと気持ちを切り替え、言葉での説明が難しいものは図で示したり作業の合間に雑談を振ったりするなど、自ら積極的にコミュニケーションを図りメンバーとの距離を縮めようと努めました。次に、自分なりにチームに貢献できることは何かを考え動くようにしました。例えば、コードレビューの機能が日本語対応している場合、日本語での認識の精度や挙動はどうかを評価し、メンバーと情報を共有するなどです。(#2に続く)


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