検索検索
English

DataKeeperの「育ての親」、これからも世の中に貢献するソフトウェアを創り続ける #2

米国事業会社 SIOS Technology Corp.で、DataKeeperなどのソフトウェア開発で中心的役割を果たし、現在はアーキテクトを務めるアーニー・コスクレイ(Ernie Coskrey)さん。後編では、製品に対する思いや今後新たに挑戦したいことなどを尋ねました。

カルチャー2024年8月27日

→Click here for English version.
→DataKeeperの「育ての親」、これからも世の中に貢献するソフトウェアを創り続ける #1はこちら

製品の育ての親として見据える未来

―― サイオステクノロジーのソリューションの1つ、DataKeeperの誕生に携わった生みの親ですね。
アーニー:DataKeeperは、さまざまな人の手を経て開発されてきたので、私は父というより養父のようなものです。DataKeeperはお客様のニーズや取り巻くテクノロジーの進展に合わせて、大きく進化を遂げています。

たとえば、Windows Serverのフェイルオーバークラスタリング機能と連携し、共有ストレージを持たないHAクラスターシステムを構築できるDataKeeper Cluster Edition(DKCE)も、その1つです。DKCEも新しいメンバーの知見を取り入れて、さらに進化を遂げています。

―― 開発チームと他の部署のコミュニケーションの状況について教えてください。
アーニー:私たち開発チームは、営業やカスタマーエクスペリエンスなど他のチームと日頃から、こまめに情報を共有しています。ビジネスチャットツールやプロジェクト管理ツールなどを用いて、日本の開発チームともリモートで連携しています。

私はソフトウェア開発のエンジニアやアーキテクトとして30年以上の経験がありますが、顧客企業の抱える課題は多様化、複雑化しており、取り巻くテクノロジーの進展も止まるところを知りません。特にLifeKeeperやDataKeeperが利用されるHA(High Availability)分野ではその傾向が顕著です。クラウドサービスは進化しており、私たちはクラウドサービスがどのように機能するか知識を蓄積し、クラウドサービスの環境下において、私たちの製品が最適に動作するように開発や改良を行う必要があります。その点で、エンジニアとしての学びは尽きないですね。

STCにいる他の優秀な仲間から学ぶことがたくさんあります。先日も業界での経験豊富なあるエンジニアから、デバッグに関する新たな知識を得ました。また、若い人は私たちと違う面白い見方をすることがあり一緒に仕事をしていて新鮮な刺激を受けます。

―― オフタイムはどんなふうにリフレッシュしていますか。
アーニー:ピックルボールをしたり、ギターを弾いたりして過ごすことが好きですね。ピックルボールは米国で人気があるスポーツです。テニスに似た球技ですが、コートはそれほど広くなく、手軽に体を動かすことができます。それから、趣味でクラシック・ロックをギターで弾くのが好きです。

―― これからの仕事でチャレンジしたいことを教えてください。
アーニー:お客様にLifeKeeperとDataKeeperをより理解していただくために、デバッグツールの使用方法などのプロセスを文書化し、その知識を分かりやすく伝えるために、カスタマーサポートと協力しています。お客様自身がある程度の問題を自力でよりスムーズに解決できるようにしていきたいですね。

HAの世界にはゴールはないと思います。実際、お客様の課題を解決するために、新たなソフトウェア開発のプロジェクトがいくつも並行して進んでいます。その意味では、サイオスグループから、これからもたくさんの「ソフトウェアの子どもたち」が生まれるでしょう。それらを大きく育てながら、サイオスグループの仲間たちとともに成長していきたいですね。

20240827_Ernie2.png
米国事業会社 SIOS Technology Corp. ArchitectのErnie Coskreyさん


記事の関連情報