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味方を見つけること、誰かの味方になること――より自分らしく生きるために #1

米国事業会社SIOS Technology Corp.で、プロダクトマネジメントのディレクターを務めるエイドリアン・クーリー(Adrienne Cooley)さん。ソフトウェアエンジニアとしての歩み、そして誰もがいきいきと働ける多様な組織や社会をつくるためにできることを聞きました。

カルチャー2023年8月28日

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理系女子のキャリアパス

―― SIOS Technology Corp.(以下、STC)で取り組まれていることを教えてください。
エイドリアン:STCでは、LifeKeeper製品事業と、Windows Server Failover Clustering用のSIOS DataKeeper Cluster Edition事業に取り組んでいます。私たちの研究開発オフィスは、サウスカロライナ大学(サウスカロライナ州コロンビア)構内のビルにあります。このビルは、他のテクノロジー企業、サウスカロライナ大学のテクノロジー系学部とシェアしており人材交流もあります。

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STCのR&Dセンター(サウスカロライナ大学M. Bert Storey Engineering and Innovation Center)


―― エイドリアンさんのエンジニアとしての歩みについてお聞かせください。

エイドリアン:私はウェストバージニア州に生まれ、10歳のときにノースカロライナ州に移住しました。読書と外遊びが好きな子どもで、ツリーハウスで本を読んだりしたことは良い思い出です。中高生時代に数学の面白さに目覚め、特に微積分が好きでした。高校では数学の授業を可能な限り選択し、さらに大学レベルの授業を学べるAdvanced Placement program*1を利用して、知識を深めました。

高校では化学も好きだったので、進学したサウスカロライナ大学では当初、化学工学を専攻したのですがあまりなじめませんでした。大学の先生に相談すると「電気工学かコンピューター工学を専攻しては」と助言され、父に相談すると「コンピューターに接点のある男性にしかできない分野だから無理にやらないほうがいい」と心配されました。私自身は、たまたま父が仕事の関係で自宅に持ってきたApple LisaとApple Macintoshに触れた経験があり、コンピューター工学に強い興味を持っていましたが、父の言葉の影響でコンピューター工学ではなく電気工学を専攻することにしました。ただ幸いにも電気工学とコンピューター工学の専攻が密接で、C言語のプログラミングなどコンピューターに関係する講義もたくさん受講でき、とても楽しかったですね。また当時、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子学会)や、SWE(Society of Women Engineers:米国女性エンジニア学会)などのコミュニティにも参加して刺激を受けました。

卒業後の1991年の米国は不景気で仕事が見つからず、どうにか、ある保険会社のプログラマーとして就職することができました。その後、自身のスキルをさらに生かせる別の会社にソフトウェアエンジニアとして転職しましたが、2人目の子どもが産まれ仕事と育児の両立が難しくなり、1998年から専業主婦として過ごしました。子どもたちが学校に通うようになった2006年に、プログラミング経験が生かせるパートタイムの仕事を見つけ、その会社でプロダクトオーナーに昇進し、プロダクトマネージャーとプロダクトマーケティングマネージャーも経験しました。そして2019年、シニアプロダクトオーナーとしてSTCに入社することになりました。(#2に続く


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米国事業会社SIOS Technology Corp. Director of Product ManagementのAdrienne Cooleyさん


*1 Advanced Placement Program
高校在学中に大学レベルの授業を先行学習でき、一定以上の成績を収めれば大学入学後の単位として認定されるプログラム。米国の非営利団体カレッジボード(https://apcentral.collegeboard.org/)が主催。


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