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クラウドワークフロー「Gluegent Flow」、新機能発表・デモ体験会を開催

サイオステクノロジーは2024年10月16日、生成AIを活用した「ユーザーアシスト」機能をクラウドワークフロー「Gluegent Flow(グルージェントフロー)」で提供開始することを発表しました。DXを阻む課題にどう対応するか、開発のねらいと新機能の概要、今後の展望をお伝えします。

製品・サービス2024年11月11日

本発表会では、サイオス株式会社 代表取締役社長 喜多伸夫、サイオステクノロジー株式会社 執行役員 平松寛司、サイオステクノロジー株式会社 開発担当 川瀬翔大の3名が登壇しました。

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写真:左から、サイオステクノロジー株式会社 執行役員 平松寛司、サイオス株式会社 代表取締役社長 喜多伸夫、サイオステクノロジー株式会社 開発担当 川瀬翔大

事業戦略3本柱の掛け合わせ

はじめに、喜多がサイオスグループの事業戦略を説明しました。2024年度、継続的に注力している3つの事業領域「1. SaaS・サブスクリプション事業への継続投資」「2. APIソリューション事業の拡大」「3. 生成AIによる事業強化」のうち、今回の新機能は、1つめのSaaS・サブスクリプション事業と3つめの生成AIを掛け合わせたものであると述べました。

多くの中小企業が抱えるデジタル化の課題

つぎに、平松が生成AIを活用したクラウドワークフローによるDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速について発表しました。

「『Gluegent Flow』は、経費精算や稟議申請といった日々の業務に欠かせないワークフロー領域における紙帳票からのデジタル化(デジタイゼーション)、業務プロセスの可視化や自動処理による省力化・効率化(デジタライゼーション)といった一歩先いくデジタル活用を支援してきました。さらに、クラウドコンシェルジュ(サポートデスク)やカスタマーサクセスを通じた手厚いサポートによって、デジタル人材が不足する企業での利活用促進も支援しています」と、これまでの取り組みを説明しました。

どの職場でも社員の業務知識や経験、デジタル活用のスキルなどは十人十色です。スキルなどに依存せず、誰もが戸惑うことなく申請、承認、決裁など業務がスムーズに遂行できる状況をつくることが、デジタル人材の不足を乗り越え、デジタル活用を促す重要なポイントです。

平松は新機能開発の背景として、中小企業の多くでデジタル化がなかなか進まない現状と、その背景にあるデジタル化を戦略的に推進できる人材と予算の不足を挙げ、次のように述べました。
「私たちは『Gluegent Flow』に磨きをかける中で、働く人すべてに寄り添う支援機能が必要だと考えました。お客様の声などをヒントに検討を重ねた結果、見えてきたのが生成AIを活用するアプローチの有効性です」(平松)

課題を解決するのは働く人に寄り添う機能

続いて、川瀬が生成AIを活用したユーザーアシスト機能について説明しました。

一般ユーザー向けには、どのタスクを優先的に処理すればよいかというユーザーの判断をアシストする「タスク要約」、ユーザーが利用すべきモデル(申請書)の検索と選択をアシストする「スマートモデル検索」の2つがあります。また、管理者向けには、専門的なIT知識がなくても条件分岐を組み込むなど柔軟なモデルの作成をアシストする「スクリプト自動生成」があります。

<一般ユーザー向け「タスク要約」のデモ画面イメージ>
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<一般ユーザー向け「スマートモデル検索」のデモ画面イメージ>
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<管理者向け「スクリプト自動生成」のデモ画面イメージ>
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その中で「スマートモデル検索」の特徴を川瀬は次のように説明しました。
「これまでの部分一致検索(キーワード検索)では、モデル(申請書)名を知らないと見つけられませんでした。ところが、スマートモデル検索では、探したいモデル(申請書)の条件や申請者が置かれている状況などを話し言葉で入力し、検索することができます。また、検索結果には『なぜこのモデル(申請書)を結果に表示したか』がわかるレコメンドの理由も合わせて表示されます。『機械に寄り添った検索システム』ではなく、『ユーザーに寄り添った検索システム』をめざして開発を進めています」(川瀬)

一方で、生成AIの利用について不安感などを抱かれるお客様も少なくありません。それに対して川瀬は、「お客様に安心して使っていただけるように、入力された情報を含めて企業内のデータを用いて勝手に生成AIが学習しない、という設計を徹底しています」と述べました。

お客様とともに進化する「Gluegent Flow」

サイオステクノロジーは、2024年11月にユーザーアシスト機能をクローズドβ版として提供開始します。ユーザー企業からフィードバックを得て機能改善をしたうえで、2025年1月に正式版を提供する予定です。その後もフィードバックに基づく機能改善や新たな支援機能の開発を視野に入れています。

最後に、「サイオステクノロジーではユーザー企業のニーズに応じた機能拡張を通じて、働く人が能力を最大限に発揮できる環境づくりを支援するとともに、さらなる業務効率化と満足度増大をめざしてまいりますので、ご期待ください」と平松が述べ、新機能発表会は閉会しました。



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