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新戦力が追加され、パワーアップした発信力。オープンソース業界で、サイオスの存在感を強く押し出す!

多彩なサイオスグループの部署やチームを紹介するシリーズ企画の最終回。今回は、サイオステクノロジー株式会社の研究開発本部 研究開発2部を紹介します。

ピープル2018年10月25日

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写真左から、研究開発2部 山根 秀樹、同 部長の面 和毅

社内外のトピックをコネクトし、未来への種を蒔く

サイオステクノロジーでは今年度、研究開発への取り組み強化として、各事業部内に分散していた研究開発機能を統合し、研究開発本部を設立しました。中長期的な視点で、新しい事業の開拓を目指すという役割を担い、現在のサイオステクノロジーが手掛ける事業とは異なる分野への挑戦も続けています。特に、創業20周年を機に掲げたミッションステートメントの一端、サイオスグループが目指す「創造性あふれる社会」「心豊かな社会」「持続可能な社会」をキーワードに研究開発を手掛けています。
研究開発2部では、セキュリティ・エバンジェリストである面 和毅を中心に、セキュリティの分野で研究を進めていましたが、9月より、山根 秀樹を新戦力に加えて組織としての活動を強化しました。
「山根さんとは、10年以上の長い付き合いです。全くのプライベートで情報交換していたコミュニティで、つながっていました。情報の受発信能力が高い方で、ぜひともサイオステクノロジーに加わって、その能力を発揮してもらいたいと、まさに『三顧の礼』をもって迎えました」と、面は山根を招請した経緯を話します。
今後はセキュリティの分野の他にも、OSSに関してより幅広く取り組んでいく予定です。まずは外部とのコミュニティへの働きかけ、具体的にはOSSコミュニティに対して、サイオスグループの存在感を示すために活動しています。

早速、山根は10月上旬にサイオスビル9階で多くの参加者を集めてイベントを開催しました。The Linux Foundation の下にあるCIP(Civil Infrastracture Platform)プロジェクトは、社会インフラのプラットフォームとしてLinuxの実装を進めていく取り組みです。例えば昨今、電車やダムの制御など、これまで専用機器が使われてきた分野でオープンソースを組み込もうとする傾向があります。するとLinux は10~20年、もしくは50年と長く使える仕組みなのかという危惧が生まれてきました。長期的なメンテナンスへの不安は各社共通の課題なので、基盤となる部分は手を結びましょうというプロジェクトなのです。
「ところが、別のLinux開発者が『それでやっていけるの?』的な意見をTweetしていたので、これはガッツリ討論していただきましょうと(笑)。開発者が持つ懸念点をCIPの方に持ち帰って、知見を深めてもらう。CIPプロジェクトのメンバーが提供するインフラは市民生活を支えているわけですから、社会的にもプラスになる。サイオステクノロジーにとっては、プロダクトの直接的な宣伝ではなく、とにかくワクワクする話題や刺激になるネタを提供してくれる気前のいい会社だよという印象を業界に持ってもらう。それで、私にとっては面白い話が聞けるチャンスができたと、一挙両得どころか三得、四得にもなりますよね!」と、山根はイベントを企画した意図を説明します。

「会社としては、プロダクトやサービスの販売を担う事業部では、数字を積み重ねていく必要があり、そこは大きな責任を負っています。研究開発本部は、将来の事業へ向けての種を蒔くのが務め。そこは役割の違いですね。種もいろいろとたくさん蒔かないと、どれが芽を出して成長するかわからない。また、何処にいつ蒔くのか、そもそも種は何なのかを見極めないとなりません」と面が顔を引き締めると、それを受けて、山根は「そうした意味でも、社内やグループ内にもタネは豊富に転がっているはずです。入社したばかりなので、まだまだ見えていない部分もありますが、普段の業務で手掛けている以外にも個々人が多くの関心事を抱えていると思います。折角のタネが勿体ないですよね。ですから、社内やグループ間の技術者の横串的立場になりたいと考えています。コミュニティに代表される外側と、サイオスグループ内側との両面に働きかけたいですね」と意欲を示しました。

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拡大を続ける経験豊富な二人のフィールド

現在、サイオステクノロジーのエバンジェリストとして活躍する面ですが、一度サイオスを離れた経歴があります。金融機関や大手ソフトウェアベンダーなどを経て、3年ほど前にサイオスへ戻ってきました。「喜多社長とは、サイオスを辞めた後もお付き合いがあって都度、近況を報告していたのです。やりたいことに少し煮詰まっていた時に『そろそろ戻ってこない?』と声をかけてもらい、『じゃあ、そうするか』といったノリで帰ってきました」と、面は振り返ります。

山根は、1990年代の学生のころに誘われてベンチャー系のPCサポートを手掛ける会社に就きます。その後、大手開発・SI企業や医療ポータルサイト運営会社と経験を重ねてきました。さらに長年「Debian Project」に公式開発者として参加しています。また雑誌「Software Design」(技術評論社)に、Debianに関する連載を隔月で持っています。

今後も研究開発2部の二人は、現在のサイオスという枠にとらわれず、精力的に活動範囲を広げていきたいと熱く語りました。

【研究開発2部の活動近況】

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