豊富な実績と高いプロフェッショナル意識を持った集団。最新のテクノロジーを追い求め ユニークな認証基盤構築の力をさらに高めていく
多彩なサイオスグループの部署やチームを紹介するシリーズ企画第8弾。今回は、サイオステクノロジー株式会社の第2事業部 技術1部を紹介します。
ピープル2018年9月25日
OSSからのSI事業をクラウドの領域に広げる
サイオステクノロジーの中でもっとも多くの技術者が所属する第2事業部 技術1部。クラウドインテグレーション1グループ、2グループと、OSSサポート&サービスグループで構成されています。
技術1部では、創業期からつながるLinuxを使ったオープンソースのシステム構築と運用支援を手掛けてきておりクラウドインテグレーションにもかなり早い段階から取り組んでいます。当初はGoogleクラウドが中心でしたが、現在はAmazon Web Services (AWS)、Microsoft Azureも手掛けており、最近では特に、Microsoft Azureの仕事が増えてきています。メーカーや金融機関、人材派遣業や文教分野など幅広い業種・業界のお客様から支持されています。
「特に、『文教』関連のお客様が多いのが特徴です。日本には4年制の大学が770ほどあるのですが、これまで150校程度のお客様とお仕事をさせていただいております。入札で取る仕事もあるのですが、指名をいただくことも多いです。また元請のパートナー企業から依頼される仕事も多いですね。というのも、われわれが行っている認証基盤を中心とした技術領域の専門性が高いため、他社と差別化された提案ができているからだと思います。また、10年以上にわたる実績による業界からの信頼も篤く、その領域におけるサイオステクノロジーへの評価は高いと自負しています」と部長の小野 剛は、胸を張ります。
認証基盤は、情報セキュリティのための重要な仕組みです。企業それぞれの業務特性を理解した上で、適切なセキュリティレベルをジャストタイミングで設定せねばなりません。例えば、人材派遣業や金融機関などでは、それぞれの業務に沿った複雑なロール(役割・権限)の設定が必要です。人材派遣業でしたら、派遣される側と派遣する側、しかも人の出入りが頻繁。大学でしたら教授や准教授、講師、学生、職員......、卒業生も含みます。一般企業では、出向や転籍、社員の所属・等級がファクターで、人事発令と同時に権限が与えられなければなりませんし、退職した社員や外部からの不正アクセスはきちんと遮断せねばなりません。チームメンバーは日々、高いプレッシャーを感じながら、業務を進めています。「非常に大きな数のID管理に携わっているので、非常に気を遣いますね。企業や大学などの情報セキュリティのカナメの部分を背負っている訳ですから、身が引き締まります」と、田中 元道が日頃の気遣いを話します。
常に最新テクノロジーへアンテナを張り、チーム力を養う
プロフェッショナル意識の高い仕事ぶりを評価されて、一度お付き合いのあった顧客からはエンジニアを個人指名して再度の依頼を受けることも多くあります。エンジニアそれぞれがプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとして、まだ明確になっていない要望や条件を聞き出して形にする力、導入する技術がなぜ必要かを説明する力、また同業種の事例紹介や経験に裏打ちされたアドバイスなどさまざまなスキルを備え、プロジェクトを進めています。業務を熟知し、高い技術力をベースとしたマネジメントができる、それが可能なメンバーがそろっています。
そうしたスキルを培うため、チームとしていつも最先端の技術をリサーチしています。セキュリティや認証技術をテーマとしている大学教授とプロジェクトを実施し、サイオステクノロジーが導入したシステムがその教授の研究論文に扱われたこともあるといいます。
「新しい技術は次々と出てきますから、継続的に検証や調査をしなければなりません。われわれの部では検証のための時間と予算をとってくれていますから、存分に打ち込めるんです。新しいことを試せる、それが受け入れられる空気感がチーム内にはあって、技術者としてやる気が出ますね。それが新しい仕事につながる実感にもなります」と、部内の取り組みを太田 克宜が説明します。
中途採用でサイオステクノロジーへ入社した太田だが、当初は、優秀な技術者の集まりに緊張し、周囲に話しかけるのを遠慮していたと言います。どのレベルの質問なら許されるのかと、新人のようなフレッシュな気持ちだったと振り返り、今では、同レベルで話ができる仲間が周りにいて、ライバルとして切磋琢磨し合えるので、とても充実していると笑います。
「コミュニケーションという点では、このチームは非常に円滑です。何か不明なことがあっても、グループチャットなどで皆に投げると、それぞれ専門的な知識が豊富なので、すぐに応えてくれます。わからなければ、わからないという反応も早く、直ちに皆で検証してみようかという話になります。若手も、いろいろ相談しやすい雰囲気があると思います。今年の新入社員も頻繁に先輩へ質問していますし、成長著しいです」と、担当部長の中髙下 一仁が話します。
小野は、「認証基盤技術の特徴として、アプリ、OS、ミドルウェア、ネットワーク全てに精通し、加えて業務特性もわかっていないといけない。それら幅広い技術をもとにシステムの認証を統合していきます。そのため、多岐にわたる技術を学び続ける必要がありますが、そこにエンジニアとしての面白さがあると思います。また、今後を見据えた取り組みとして、インフラの自動構築、いわゆるInfrastructure As Codeにも力を入れています。この記事に触れて、私たちの部署に興味を持った若手エンジニアやエンジニアの卵の方々がいたら、ぜひ一緒に取り組みませんか!」と、仕事の醍醐味を語り、新たなメンバーを募る意欲も見せました。
写真左から、担当部長の中髙下 一仁、太田 克宜、田中 元道、部長の小野 剛