さまざまなサービスやデバイスを自在につなぐ「Codyl Connect」とは
利用者の主体的なコントロールのもと、機械にできることは機械に任せ、賢く生活をする――。そんなコンセプトを実現する仕掛けづくりに取り組んでいるコーディルテクノロジー。サイオス社内の事業開発プロジェクトをルーツに持つ企業です。同社が提供する「Codyl Connect」の特長を紹介します。
テクノロジー2017年8月 3日
生活をプログラムする「Codyl Connect」とは?
「Codyl Connect」は、コーディルテクノロジーが開発・提供している、クラウド連携が容易なアプリ開発サービスです。
「Codyl Connect」を使えば、たとえば、こんなアプリが簡単に作れます。
・毎朝、天気予報をスマホに取得
・スマホ画面上のボタンを押すと、次の会合場所までの移動経路を地図に表示
・目的のスーパーが近づいたら、用意しておいた買い物リストを自分のLINEに通知
・帰路で自宅に近づくと、家族のLINEに通知
「Codyl Connect」はiOS版に加えて、2017年7月11日からはAndroid版もリリースされました。
「Codyl Connect」の操作画面
開発元のコーディルテクノロジーは、サイオスの社内ベンチャー制度(新規事業企画)を利用して立ち上げられた企業です。「Codyl Connect」の開発元として、2017年1月にベータサービスを提供して以来、製品の機能強化を図り、ビジネスを展開しています。
APIやIoTデバイスを組み合わせて自分だけのアプリを開発
「Codyl Connect」は、さまざまな事業者が提供するクラウドサービスのAPIを組み合わせることで、自分に適したアプリやサービスを作ることができます。「Codyl Connect」に対応するクラウドサービスを「コネクター」と呼びます。現在、対応可能なコネクターはこちらをご覧ください。
さらに、RaspberryPiなどのPCボードや外部のセンサーデバイスも、IoTデバイスとして接続させることができます。そして、これらのセンサーから取り込まれた電気信号をトリガーとして、Codyl Connectで作ったアプリを連動させることが可能です。
温度・湿度・気圧、照度を計測する環境センサーをブレッドボードに取り付けて、ラズパイで定期的にデータを取得。得られた測定データを「Codyl Connect」を用いて、クラウド上のGoogleスプレッドシートにグラフ表示することができます。このアプリの作り方については、日経Linux 2017年7月号、ラズパイマガジン2017年8月号の記事に詳しく紹介されています。
使い方はアイデアや工夫次第でどんどん広がる
「Codyl Connect」のプログラムは、「イベントウォーク」と呼ばれます。そこにコネクターを部品として追加していきます。基本的には、プログラミング言語を知らなくてもイベントウォークやコネクターを操作することが可能です。なお、イベントウォークは、一から作ることもできますが、すでにいくつかのシナリオテンプレートが用意されており、そこから選ぶこともできます。
アイデアや工夫次第で、「Codyl Connect」の使い途は広がります!
ちなみに、トリガーとアクションを組み合わせたIFTTT、MyThingsなどのサービスも知られていますが、「Codyl Connect」では、より高度な仕組みも実現可能です。
皆さんもぜひ、使ってみてください。利用は無料です(パケット通信料はかかります)。
コーディルテクノロジーでは、一緒にエコシステムを作るパートナーも募集しています。
関連情報
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