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サイオスグループ、事業戦略発表会を開催

2024年2月13日、サイオスグループは事業戦略発表会をオンラインで開催し、2023年度の事業進捗と2024年度の注力事業を発表しました。本稿では、注力事業のSaaS事業、APIソリューション事業などサイオスグループの最新動向と今後の展望について、お伝えします。

製品・サービス2024年3月13日

事業戦略発表会では、サイオス株式会社 代表取締役社長 喜多伸夫、サイオステクノロジー株式会社 取締役 専務執行役員 山﨑靖之、サイオステクノロジー株式会社 APIソリューションサービスラインヘッド 二瓶司の3名が登壇しました。

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写真:左から、サイオステクノロジー株式会社 取締役 専務執行役員 山﨑靖之、サイオス株式会社 代表取締役社長 喜多伸夫、サイオステクノロジー株式会社 APIソリューションサービスラインヘッド 二瓶司

業績と成長戦略

はじめに、2023年12月期の業績実績と2024年12月期の業績予想が説明されました。
「これまでコロナ禍の影響で利益的には苦しい面もありましたが、当期は黒字に戻すことを目指しています。黒字転換の主な要因は、増収による売上総利益の増加と研究開発投資の絞り込み等販管費の減少で、当期は2期連続の増収と営業利益の黒字化を見込んでいます。このような背景から、売上は166億円、営業利益は2億5000万円、経常利益は3億3000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は2億2000万円という予想を発表しています」(喜多)

つぎに、2024年の成長戦略が説明されました。喜多は、SaaS・サブスクリプション事業に引き続き注力しつつ未来を見据えて新たな領域を切り開くことを掲げ、「1. SaaS・サブスクリプション事業への継続投資」「2. APIソリューション事業の拡大」「3. 生成AIによる事業強化」を3本柱として注力していくと述べました。

事業強化の3本柱

「1. SaaS・サブスクリプション事業への継続投資」は喜多、「2. APIソリューション事業の拡大」は二瓶、「3. 生成AIによる事業強化」は山﨑が、それぞれ発表を行いました。

「1. SaaS・サブスクリプション事業への継続投資」
喜多は、ワークフローシステム「Gluegent Flow」、統合ID管理「Gluegent Gate」、HAクラスター製品「LifeKeeper」、座席管理・行動記録を実現する「YourDesk」を取り上げ、成長に向けた各種施策の効果によって各製品・サービスの売上は順調に伸長していると述べました。また、今後の成長に向けた施策については、顧客獲得と製品・サービスのアップデートの強化、サブスクリプション利用増加を促す施策や製品アピールの強化を通じた売上拡大を目指すと述べました。

「2. APIソリューション事業の拡大」
サイオステクノロジーは「多くのシステムがAPIでつながり、動作する」という未来を予見し、2017年からAPIソリューション事業を開始しています。以来、API関連技術をブラッシュアップすべく、人材を採用・育成しながら、多くの先進技術を採用したアプリケーションの設計、開発を行ってきています。さらなる事業拡大に向けた取り組みと目標について、二瓶が説明をしました。
「今後はシステム開発事業会社、コンサルティング事業会社、クラウド事業会社等とのパートナーシップの強化を図ります。同時に、人材の増強によって幅広いニーズに応えられる体制を構築し、さらなる事業拡大を目指します。売上は、事業開始以来、順調に伸長してきています。APIエコノミー領域における高い技術力により、活況な市場のニーズを獲得しています。その結果、2023年には大きな伸長を実現し、前年伸長率40.3%増となりました。2024年も同様のレベルで実現したいと考えています」(二瓶)

「3. 生成AIによる事業強化」
生成AIの積極利用により生産性・効率性の向上と価値創造につなげるための取り組みとして、「生成AIコンサルティングサービスの提供開始」「生成AIの社内導入による業務効率化」「既存製品・サービスにおける生成AIの活用推進」について、山﨑が説明を行いました。

生成AIコンサルティングサービスについては、「Azure OpenAI Service技術コンサルティング」として、2024年1月からサービスを提供開始しており、導入プラン作成支援、PoC支援、設計・開発支援、運用支援と一貫してユーザーを支援するサービスであることを説明しました。つぎに、生成AIの社内導入による業務効率化について、ソフトウェア開発におけるGitHub Copilotの活用と全社員向け生成AI Chat Bot導入に関する事例を紹介、つづいて既存製品・サービスにおける生成AIの活用推進に関する取り組みとしてテクニカルサポートサービスへの活用事例を紹介しました。

サイオスグループが目指す世界

「世界中の人々のために、不可能を可能に。」をミッションステートメントとするサイオスグループ。喜多は、このミッションステートメントの実現に向けて全社一丸となって取り組み、2024年は大きく飛躍する年にしたいと思いを表明し、事業戦略発表会は終了しました。

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